2009年3月10日火曜日

大山北壁の滑落事故について

 悲しい事故がありました。

テレビや新聞で報道されていますが、3月8日に県内の登山愛好家が弥山西稜を登攀中に滑落、救助隊が到着した時はすでに心停止の状態であったようです。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。





2009年3月9日月曜日

エイトノット(変則)の結束方法について




日山協の研修報告に載せていた、怪しげな結び方の写真について質問がありました。文章力がないのでロープをゆるめた形を見てご理解いただくようお願いいたします。
京都在住のプロガイドのM氏がハーネスとの結束に使用しておられました。
基本的にはエイトノットです。
利点は強いテンションがかかっても小さな力で解けるということ。ただしカラビナを通すところを誤ったら文字通り命取りになるので、必ず自分自身で確認をしてセットすることが必要です。

2009年3月1日日曜日

日山協氷雪技術研修の報告

期日    2009年2月21日(土)~22日(日)

場所    大山自然歴史館および元谷周辺

講師    瀧根正幹 日山協指導常任委員会副委員長
       岡谷良信 広島県山岳連盟普及部長

参加人員 講師・県内スタッフを含め20名(情報交換会23名)

テーマ  1.雪上支点の構築について
      2.スタンディングアックスビレイの実践
      3.スタンディングアックスビレイの体制から滑落者の救助(吊り上げ)

 当日は金曜日の未明からの降雪が約20cmあり絶好の研修日和で、午前中は大山自然歴史館の企画展示室をお借りして机上講習を行い、午後から大神山神社から元谷に続く林道沿いの急峻な斜面で雪上研修を行いました。
 まずは、スノーピケット・木の枝の束・土嚢などを利用して雪上の支点を作り、それぞれの強度のテストを行いましたが、いずれもしっかり踏み固めたプラトーが重要であるということが再確認できました。続いて、人を乗せたそりを滑らせて滑落者に見たてて、確保者がスタンディングアックスビレイで制動確保するという実践的な研修に移りました。ここでもしっかりしたプラトーと、確保者の姿勢の重要性が確認できました。
 ここまで穏やかで安定した天候に恵まれて、一日目の研修が終わり日が大きく西に傾きかけた頃、大山寺から仰ぐ大山の山頂付近や三鈷峰が西日を浴びて光り輝き、その美しさに目を奪われるようでした。                                                                                    


 全員が大山館の食堂で夕食をとった後、SOBの小屋で情報交換会を行い米工の小屋に別れて分宿し初日の日程が終わりました。


 2日目も早朝は穏やかな天気で、大神山神社から林道に入り治山道をぬけて元谷に入ると、北壁の威容が眼窩に広がり、雨が近づいていたせいか、圧倒的で険しいその姿が手を伸ばせば届きそうな程近くに立ちはだかって見え、誰彼となく立ち止まって見惚れては感嘆の声を上げていました。この中で2日目の研修が始まりました。
この日は、元谷小屋の上部の比較的平らな場所で、スタンディングアックスビレイの体制から仮固定をして滑落者を吊り上げるという一連の動作の確認をして、八合尾根の下部の急斜面まで行きその技術を実際に試してみました。ここでは、吊り上げのための3分の1のシステムを一人でいかにスピーディに作るか、第2の支点をどう求めるかが問題となりました。

 刻々と変化する自然を相手にした氷雪技術に、絶対的な正解というものはなく、様々な意見を出し合いながら改良を加えていく姿があちらこちらで見られていました。
昼前からは体温を奪うような冷たい風が吹き始め、気が付けば北壁もガスで覆われてきて、実地研修も終わり自然歴史館に帰って、すべての研修日程を終えた頃から大粒の雨が降り出してきました



幸いにも天候の影響を受けず予定通りの日程を消化して充実した研修を終えることが出来て、講師陣、受講生も満足した様子で帰路に着きました。

 日山協は、来年も同様な研修を大山で開催する予定であり、受講対象者を指導員に限定していた今回と違い、次回からは一般にも門戸を広げて、多くの登山者が参加しやすくする意向をもっているようです。また、技術研修と、登攀研修と1年おきに交互に行う案も検討されるとのことでした。
いずれにしても指導員の育成は日山協としても喫緊の課題であり、われわれ指導委員会としても、近隣の岳連や日山協と手を携えて、次代を担う県内指導員の養成に力を注いでいこうと思う次第ですので是非ご協力をよろしくお願いいたします。

 尚、この研修の「フクシュウ」と伝達を3月8日(日)に予定しています。積雪が急激に減っており、状況によっては変更があるかもわかりませんが参加の希望がありましたら、指導委員会の渡辺松下まで、あるいはこのブログのコメントでお知らせ下さい。